2019年9月15日
三連休の中日を利用して、富士山の宝永山周遊道に子供達を連れて行ってきました。
いつかは子供達と登ってみたい富士山ですが、まだ5才と3才の子供達と登頂は無理なので、今回は富士山の雰囲気だけでも味わってもらおうと思い、小さな子供でも歩ける宝永山周遊道を選んでみました。
私自身も富士山に登ったのはもう7年前になるので、久しぶりに富士登山気分を味わうことが出来て、とても楽しかったです。
宝永山へのアクセス
2019年は、9月10日でマイカー規制が解除されたので、宝永山登山の起点となる富士山表口(富士宮)五合目まで車で行く事が出来ます。
ただ富士山自体は閉山シーズンに入っているものの、この時期はまだシーズン中の混雑を避けてあえてこの時期に山頂を目指す人も多くいるようで、マイカー規制が解除された後の最初の休日は、駐車場はかなり混み合うと予想されました。
五合目にある駐車スペースに止められなかった場合、路肩に車を止められるようにはなっているのですが、最悪の場合五合目の駐車場から2km以上下った所に止める事になるようです。
ただタイミングが良ければ、帰る人との入れ替わりで五合目の駐車場に入れる場合もあるとのこと。
富士宮口5合目は、富士山登山の4つの登山道のうち、最も標高が高く、健脚な登山家だと3時間ほどで富士山山頂へ登れることができるため、日帰り登山組は、駐車場に車中泊、又は早朝に出発するとのことで、早い時間帯に駐車場はいっぱいになりそうです。
しかし、朝ご来光を山頂で迎えたご来光組は、午前中のうちに下山して、帰っていきます。
この日帰り登山とご来光の方々との帰るタイミングにうまく合うか、もう賭けでしかありませんでしたが、気候条件がばっちりだったので、とりあえず向かってみました。
富士山表口(富士宮)五合目 駐車場攻略法?
富士山表口五合目の駐車場は富士山スカイラインを登り切った所にあります。
5合目に近づくにつれてカーブも多くなり道幅も狭くなって行くので、初めて行く場合は終点まで行ったら車が詰まって身動きが取れなくなるんじゃないか?と少し不安になります。
でもご安心下さい。
五合目の駐車場部分は行き止まりではなく、周回出来るようになっているので、登っている途中で路肩に止めてある多くの車を横目に、とりあえず一度は終点の駐車場エリアまで行ってみる事をお勧めします。
ちなみに富士スカイラインの最後の方はこんな過酷なカーブが続きます。
こぷ~すけは、車酔いするので、窓を開け、皆で歌を歌ったりしながら、ビニール袋なども用意していたのですが、やはり途中でアウト。。こぷ~すけの服や車のシートは無事でしたが、横に居た嫁の服は全体的に被害を受けていました。。
富士宮口五合目付近へは9時30分頃到着し、前述したとおり、帰りの登山客との入れ替わりを狙っていたので、富士山スカイラインの最後の登りに入ったら、なるべくゆっくり走って登るようにしました。
信号もない山道なので、皆さん結構なスピードで坂を駆け上がって行くのですが、急いで登るよりもゆっくり登って帰る人との入れ替わりの確立を少しでも上げる方が賢明です。(逆に早朝狙いだったら、急いだ方が良いかも知れません)
坂を登っていると結構な数の帰る車とすれ違います。
と言う事は、すれ違った車の数だけ、上部の駐車場に空きがあるって事ですからね。
登っている途中では、それはそれは多くの車が路肩に駐車をしていたので、これは一度最上部まで行って嫁と子供達だけ車を降ろして、私だけ遠くから歩いて合流するしかないと思いましたが、
一番上の駐車場で、ポツンと一台分空きが出来ていて、見事駐車することができました!
これは本当にラッキーでした。
5才&3才、いよいよ富士山に挑む
無事に車を止められた所で、しっかりと装備を整えていよいよ登山口に向かいます。
この富士宮五合目にはレストハウスがあり、トイレも無料で使う事が出来ます。
こちらでは一部が展望台のようになっているので、素晴らしい景色も楽しめます。
すでに標高は2400mなので、眼下には雲海も見えました。
まずは地図で今日のルートを確認。
そして登る前に登山口にある看板の前で記念撮影。
ここから宝永山の第一火口縁を目指します。
この宝永山周遊道のコースタイムは1時間程度ですが、今回は三才の娘も一緒なので、倍ぐらいの想定で予定を立てています。
最初は少しだけゴツゴツした溶岩帯の登りが続きます。
少し進むと、地面は富士山独特のズルズルと滑る砂礫に変わり、そこそこ傾斜もあるので子供達は大変そうでした。
登山道の隣には、山頂に物資を運ぶためのブルドーザー専用の道があります。
山頂方面に目をやると、山頂の鳥居が肉眼でははっきりと確認出来ました。
妹の手を引いて登る優しいこぷ~すけ兄ちゃん。
この坂の途中で、下って来る人達に挨拶をしていると、早朝から山頂まで登って帰って来たと言う男性の方から、子供達に余った行動食のチョコレートを戴いてしまいました。
こんな出会いがあるのも登山の良い所ですね。
以前も低山にハイキングに出掛けたら、道沿いの農家の方から、獲ったばかりのミカンを戴いた事がありました。
小さな子供が頑張って山を登っている姿は、親でなくても応援したくなるのかな?
そんな嬉しいサプライズもあり、なんとかこの急坂を登り切りました。
坂を登り切ると、6合目の山小屋が見えてきました。
この山小屋のベンチをお借りして、おやつ休憩を取りました。
この山小屋の先が、山頂方面と宝永山方面の分岐点になっています。
山頂方面は閉山期間中の為か、ロープが張られて通行止めになっていましたが、みんなどこから山頂に向かっているのかな?
コースタイム的には、ここから山頂までは4時間で行けるみたいです。
山小屋を利用しない前提なら、この時期に早朝車で5合目まで来て、日帰りで登頂を目指すのも良いかも知れませんね。
この日は山頂方面までスッキリ晴れていて、山頂の鳥居もはっきりと確認出来たので、ちょっと登ってみたい衝動に駆られてしまいましたが、予定通り宝永山方面に向かいます。
ここからはアップダウンも少なく、非常に歩きやすい道になりました。
ずっと雲の上を歩いていけます。
そして山小屋から歩く事15分ほどで、宝永第一火口縁に到着。
間近で見る宝永山と第一火口は、何と言うかとてつもなくスケールがデカいです。
上の写真、火口の底部分から宝永山の山頂にかけて、多くの人達が写っているのですが、写真では人が確認出来ないほど。
数百年前、この火口から噴き出した火山灰は江戸の街にも積もったそうで、当時は大災害だったようです。
ここから火口底まで一度下って、『馬の背』と呼ばれる急斜面を登れば宝永山の山頂まで行けます。
5才のこぷ~すけは、宝永山山頂を往復する体力は十分ありそうだったのですが、「抱っこ!抱っこ!」となってしまった3才のみおへいを連れての登頂は難しそうだったので、無理はせず、我が家はここでゴールとしました。
せっかくなので、宝永山の雄大な眺めを眺めながら、持参したおにぎりを食べました。
山頂方面もスッキリと晴れていて、絶好の登山日和です。
ここから御殿庭(御殿場)口方面に少し下り、樹林帯を通って富士宮口五合目まで戻ります。
しかしズルズルと滑って足を取られる急な下りに、3才のみおへいは『滑るから歩けない!』と座り込んでしまいました。
ここまでの登りも所々で抱っこしてサポートしてきたのですが、絶賛イヤイヤ期のみおへいさんはここからテコでも動こうとしません。
仕方がないので、ここから駐車場までの区間は、ほとんど抱っこで下った為、足よりも背中がパンパンになる登山となりました。
やっぱり女子のみおへいさんは、登山よりパンケーキとかタピオカのお店の方が喜ぶのかな?
坂を下ったら、富士宮口五合目方面に向かい、ここから樹林帯に入ります。
日陰のない登山道と違い、この樹林帯は空気もひんやりとしていて、とても快適に歩けました。
こぷ~すけは、アスレチックみたいで楽しい楽しいと言いながら歩いていました。
途中でみおへいもちょっとだけ復活して、最後はみんなしっかりと歩いて駐車場まで辿り着きました。
今回、初めて家族全員でプチ富士登山を楽しめてとても楽しかったです。
今後はまた近場の低山でトレーニングをして、いつか家族全員で山頂まで登れたらいいな。
追記)今回の反省点としては、子供達に登山靴を履かせ忘れてしまったことです。
運動靴では砂利に足を取られて歩き辛そうでした。