2019年10月
最近めっきりと寒くなって来たので、今シーズン初となる『おでん』を作りました。
寒い日に温かいおでんで一杯。
酒好きとしてはこれも冬の楽しみの一つなのですが、一緒におでんを食べていた5才の息子が、突然クイズを始めました。
長男「ちくわ・はんぺん・かまぼこ・さつまあげは何から出来ているでしょ~か?」
父ちゃん「魚でしょ?お魚のすり身で出来ているんだよ」
長男
「正解! 茹でるとはんぺん、焼くとちくわ、蒸すとかまぼこ、揚げるとさつまあげになるんだよ!」
教えてもないのに、天才か!!!?(←完全に親バカです・・・)
何故それを知っているのかを聞いた所、幼稚園で毎月購読している『こどもとしぜん』という本に載っていたというのです。
これがその一部。
息子は、この「こどもとしぜん」が大好きで、内容はほぼ覚えていて、どの年の何月号に載っているのかまで記憶しています。
しかも、何か教えてあげても「こどもとしぜんに載ってるから知ってる」と、大人の方が冷たくあしらわれる事もある始末・・・
しかし、いくら知識として知っていても実際に経験する事の方がはるかに大事なことだと思うので、せっかくの良い機会ということで、かまぼこ・ちくわ作り体験が出来る、小田原の『鈴廣かまぼこの里』に行ってみる事にしました。(前置きが長すぎますね・・・)
実際に自分で作って、さらにおいしく食べられるなんて、食育としては完璧ですね。
台風19号の影響で箱根登山鉄道の線路が流されるなど、被害の多かった箱根周辺ですが、この日も多くの観光バスが行き交い、麓の方ではいつも通りの活気が戻って来ていました。
蒲鉾 鈴廣の店内をチェック
体験まではまだ時間があったので、まずは鈴廣さんの店舗を見に行ってみました。
店内はかまぼこ関連の商品がメインですが、ちょっとした道の駅ぐらいの広さがあります。
もちろん美味しそうなかまぼこもたくさん売られています。
子供が喜びそうな、「トミカかまぼこ」なる物も売っていました。
お値段の方は、本物のトミカの方が安いと言う・・・
店内には揚げたてのさつま揚げをその場で食べられる、「揚げかま屋 すず天」と言うお店もあり、かまぼこ・ちくわ作り体験の前に誘惑に負けてしまいそうでした。
鈴廣かまぼこ博物館でかまぼこ作りを学ぶ
かまぼこ・ちくわ作り体験は店舗のお隣の建物「鈴廣かまぼこ博物館」で行われます。
博物館と言うだけあって、こちらではかまぼこ作りについて色々と学ぶことが出来ます。
これは「こどもとしぜん」に載ってたた奴ですね。
焼く、蒸すなどの各項目の扉を開くと、それによって作られる製品が展示されていました。
体験の前に、予習は完璧!
いよいよかまぼこ・ちくわ作り体験へ
そうこうしているうちに、体験スペースでは着々とかまぼこ作りの準備が進められていました。
今回の体験では、かまぼこ1個、ちくわ1本を作る事が出来て料金は1セットで1,650円(税込み)です。
受付に置いてある帽子とエプロンを装着して、最初によ~く手を洗ってから体験スタート。
食品を扱うので、体験中は写真を撮る事は出来ませんでしたが、皆さん講師の方の話を聞きながら真剣に取り組んでいました。
専用の包丁を使って魚のすり身を練る作業は、なかなか力がいるので、子供には少し大変そうでした。
またかまぼこを板に盛る作業と、ちくわを串に巻き付ける作業は慣れが必要でしたが、ちくわの方は難しければ包丁を使わずに手で握って巻き付けても良いとの事だったので、粘土遊び感覚で子供達も楽しめました。
この日はハロウィン限定と言う事で、カボチャで黄色く着色されたすり身が用意されていました。
そして完成したちくわがこちら。
(左側2本が我が家のちくわです)
あとはスタッフの方がじっくりと焼いてくれて、20分程で出来上がりになります。
出来立ての熱々を実食
ちくわが美味しそうに焼きあがった所で、さっそく食べてみる事にしました。
子供達は自分たちの作ったちくわを手に持って、満面の笑みでした。
3才の娘もにっこり。
そして串に巻かれたまま、豪快にかぶりつきます。
余程美味しかったのか、ずっと離さずに子供達でほとんど食べてしまいました。
自分で作ると美味しさも倍増ですね。
少しだけ分けて貰って食べてみましたが、焼きたてとあって大変香ばしく、とても美味しいちくわでした。
専門店だけあって、スーパーとかで売ってる奴より断然美味しいです。
この鈴廣さんのかまぼこは化学調味料や保存料を一切使っていないと言う事で、ちくわは本日中、かまぼこは3日以内に食べて下さいと説明がありました。
博物館の展示によると、かまぼこ1個には約8匹の魚が使われているそうで、たんぱく質が豊富なスーパーヘルシーフードなのだそうです。
鈴廣さんの商品は、当たり前ですがスーパーとかで売っているものよりお高いのですが、こうやって製造工程を学ぶ事で決して高くないと言う事が解りました。
かまぼこの方は、蒸し器で70分ほど蒸すので、後から受け取ってお土産に持って帰りました。
ちゃんと箱に入れて渡してもらえます。
そしてその日の夕食で、さっそく一本食べてみました。
シンプルにそのままカットして、わさび醤油で頂きます。
こちらもしっかりと魚の美味しさが残っていて、とても美味しいかまぼこでした。
私の大好きな料理漫画『美味しんぼ』でも、市販のかまぼこに納得が出来ずに、自分たちでかまぼこを作る話があります。
その中で、まがい物を売る店が増える一方、本物を作る店が減っていると言うようなセリフがあったのですが、小田原で本物を見つけました!
息子のふとした一言から始まった今回のかまぼこ・ちくわ体験。
何よりも食べるのが大好きな我が家にとって、大変貴重な体験となりました。
↓「美味しんぼ」カマボコの回
鈴廣かまぼこの里の場所
鈴廣 かまぼこ・ちくわ体験教室
https://www.kamaboko.com/sato/taiken/kamaboko.html