『見晴館~富士山 山頂』 の続き
9:00
本日の富士山山頂は、ベストコンディション。
さっきまでゼィゼィ言っていたのも忘れ、このまたとないチャンスに、お鉢巡りを決行しました。
目指すは日本最高地点、剣ヶ峰(3,776m)です。
初めての富士山と言う事もあり、お鉢巡りは行けそうだったら!って感じで予定していたのですが、このコンディションでは行くしかありません。
お鉢巡りの所要時間は1時間30分程度で、約3kmの道のりです。
普段は3kmも歩くこと無いけどね・・・
まずは火口に近づいて、下を覗いてみました。
大昔、ここからマグマが噴き出していたんでしょうね。
そう考えると、なんかちょっと怖いな。
さて、お鉢巡りですが、調べた所によると、時計回りに歩くのが本来の作法だとか。
ちなみに時計回りだと剣ヶ峰の直前に、馬ノ背と呼ばれる急な登りがあるらしい。
でも、「その坂を登ってこその富士山完全制覇だ!」と思い、素人のくせに時計回りで進みました。
山頂とは言え、登りが少ない分、意外とラクに歩けました。
それでもここは、3,700mを超える高地、息を切らさないようにゆっくり歩いて行きました。
下に見えるのは宝永4年に噴火したと言われる、宝永山でしょうか?
宝永の大噴火以降は噴火していないため、この宝永山が富士山の最新の火口なんだとか。
遠くを見ると、まるで空を飛んでいるかのような景色。
徐々に、剣ヶ峰が近づいて来ました。
あの急な上り坂!!
間違いなくあそこが馬ノ背ですね!
時計回りに歩くと、途中御殿場ルートの山頂も通ります。
こちらの山頂にも浅間大社の奥社があります。
その隣には、有名な富士山頂郵便局がありました。
ここで手紙を出すと、山頂限定の消印を押してくれるらしいです!
この御殿場口の山頂を過ぎると、剣ヶ峰はもう目の前です。
あの坂はとりあえず見えないフリで・・・
気を紛らわす為に火口を覗くと、こちら側の斜面には、雪がたくさん残っていました。
また正面に目をやると・・・
見えない、俺には何も見えないよ・・・
う~ん、いい眺め!
さて・・・
登りますよ。登ればいいんでしょ!
この坂冗談抜きで、下りの人は足を滑らせて転びまくっていました。
そう考えると登りの方を選んで正解だったのかも知れません。
この最後の坂をなんとか登りきり、気象観測所の建物まで到着!
しかし良くこんな所に建物を作りましたね。
横には富士山の気象についての説明もありました。
読んでみると、今日のコンディションが、いかに恵まれていたのかを再確認!
10:00
そして遂に、日本最高峰、富士山剣ヶ峰(3,776m)地点に到着!!
正直、吉田口の山頂に立った時、今回はここまででいいかな?と思ったのですが、頑張って来て本当に良かったと思います。
当たり前ですが、日本最高地点って事は、日本にはここより高い所は無い訳で、自分の足で登って来れた事に、もの凄い達成感を感じました。
ここから見る景色は、紛れも無く日本一の景色なのです!
ずっとここに居たいぐらいでしたが、そろそろ剣ヶ峰ともお別れ。
また来れる日が来るかどうか・・・
ここからまた火口の周りを歩いて、吉田口の山頂を目指します。
歩き始めると、そばに雪があったので、ちょっと触ってみました。
7月末に雪を触れるとは、思いませんでした。
下界を見下ろすと、雲が出てきて雲海がいい感じになっていました。
吉田口山頂に戻るには、この長~い道のりを歩いて行きます。
さすがに富士山の火口だけあって、スケールが違いますね。
10:50
結局2時間ほど掛かってしまいましたが、吉田口の山頂まで戻って来ました。
ここでお腹が少し減ってきたので、休憩ついでにウィダーインゼリーを飲んでエネルギー補給。
登って来た時間を考えると、信じられないぐらい短いですね。
『下山(砂走り)』へ続く