2022年7月 ※1年前の富士登山記事です。
10年ぶりに富士山に登ってきました!
10年前の前回は結婚する前の妻と二人で、そして今回は小学2年生になった息子と二人での登山となりました。
思い返せば、0歳の頃からベビーキャリアに息子を乗せて山に登り、2歳になった頃から自分の足で近所の低山を登る事から始めた山登り。
いつか息子と二人で富士山に登ってみたいなと、心の片隅でずっと思い描いていたのですが、ついに念願を叶えることが出来ました!
そんな息子と二人で挑んだ、富士登山の記録です。
事前準備
前回富士山に登った時は、まだ登山を始めたばかりの頃で色々と装備不足だったのですが、今回は子供連れの為、事前に思いつく限りの装備を整えました。
参考までに子供の装備を簡単にまとめます。
子供の装備
・登山靴 モンベル
・靴下 モンベル(ウィックロン)
・ズボン モンベル 薄手長ズボン
・Tシャツ モンベル (ウィックロン半袖・長袖)
・ウィンドブレーカー モンベル
・薄手ダウンジャケット パタゴニア
・ゲイター モンベル
・トレッキングポール モンベル
・レインウェア モンベル
・つば広紐付き帽子 ノースフェイス
・リュック カリマー
普段から登山には行っていたので、今回新たに購入したのは長袖Tシャツとゲイターぐらいです。
富士山の下りの砂走では、靴に小石が入るのを防ぐ為に、ゲイターはあった方が良いと思います。
また富士山は高所で日差しが強いのに日陰が全く無いので、長袖を着ておいた方が良いです。
モンベルの店員さんから、子供にはウィックロンの長袖Tシャツを着せておくのが良いとアドバイスをいただきました。
日程
山小屋や登山道の混雑を避ける為、今回も日~月の日程で登りました。
初日は7合目の山小屋に泊り、翌日登頂して下山するプランです。
マイカーで富士登山専用の乗換駐車場を利用
今回も10年前と同じく、須走ルートで山頂を目指しました。
「道の駅すばしり」の隣にある、富士登山専用の乗換駐車場(無料)まで車で行って、そこからバスで5合目まで向かいます。
前回は自宅から電車とバスを乗り継いで4時間ぐらい掛けて5合目まで向かいましたが、荷物も多く大変だったので車での移動は体力の温存にもなりました。
朝は8時過ぎに自宅を出発し、乗換駐車場までは1時間で到着しました。
この日は日曜日なので、土曜日から富士山に登っている人たちの車で駐車場はギッシリ。
車を停めたらバスに乗り込む前に検温を済ませます。
この駐車場のすぐ隣から、5合目行のバスが1時間に1本出ています。
しっかりと準備を整えてから、道の駅でトイレなどを済ませ10時発のバスに乗り込みました。
ここから須走口5合目まではバスで30分。
バスはグングンと坂道を登って行きます。
途中から雲の中に入ったようで、辺りは真っ白になりました。
予定通り30分ほどで須走口5合目に到着。
ここで高山病予防の為、1時間程休んでから出発します。
まずは5合目にある東富士山荘さんで、早めの昼食を頂きます。
塩麹キノコ焼きそばと富士山チャーハン。
東富士山荘のキノコをたっぷり使った料理は絶品です。
最初に出されるキノコの出汁が効いたキノコ茶もとても美味しいです。
ゆっくり食事をして、のんびり1時間以上過ごしてから、いよいよ登山の開始です。
尚、東富士山荘さんで食事をすると、トイレを無料で使わせてもらう事が出来ます。(通常は1回200円)
今シーズンは7合目の大陽館が営業していないそうで、その注意点として本6合目の瀬戸館から本7合目の見晴館までトイレが無いのと、飲み物などの補給も出来ないそうです。
特に下りでは、大陽館を過ぎると砂走りに入る為、瀬戸館や長田山荘も利用できないので、見晴館でしっかりと準備を整えておく必要があります。
11:30
スタート地点の古御嶽神社で安全祈願を済ませて、いよいよ登山道に入ります。
スタートからしばらくは樹林帯を歩いて行きます。
下界は猛暑でしたが、雲の中のミスト効果で空気はひんやりしていました。
日差しが強いと暑さで体力を奪われるので、涼しい方が助かります。
火山特有のごつごつした岩場も越えていきます。
下山道との合流地点を通過。
次にここに戻って来るのは、24時間以上先になります。
するとこの先で、息子が足元に動くものを発見。
ネズミだ!と思ったら、良く見ると胴長のフォルムに鋭い爪に特徴的な鼻。
これモグラだ!
野生のモグラなんて見るのは私も初めてなので、二人そろって大興奮でした。
しばらく歩くと樹林帯を抜け、視界がひらけて来ました。
雲の隙間からチラッと山頂が見えました。
山頂はまだ遥か彼方ですね。
呼吸を乱さないようにゆっくりと、そして脱水症状にならないように小まめに休憩と水分補給をしながら登って行きます。
13:20
6合目の長田山荘に到着。
ここでベンチをお借りして、少しだけ休憩しました。
まだまだ元気なので先に進みます。
上に見えるのが次の山小屋、本6合目の瀬戸館です。
ここから山頂までは、九十九折りの登りが続きます。
次のゴールが見えているのに、なかなか近づいて来ないんですよね。
瀬戸館の手前には、キレイな花も咲いていました。
14:30
本6合目の瀬戸館に到着。
なかなか順調なペースです。
今回は、ポーチにチョコや塩飴、プロテインバーなどの行動食を大量に持って来ているので、休憩の度に子供に食べさせました。
いつもより沢山お菓子を食べられるので、子供もご満悦の様子。
さながら水族館の飼育員とイルカのようです。
ここから先は本日の宿泊地である本7合目の見晴館までトイレに行けないので、こちらの瀬戸館でトイレをお借りしました。(1回200円)
次の山小屋である大陽館が休館中の為、ここから見晴館まで標高にして約500m登る事になり、標準タイムでも1時間半ほど掛かります。
今日最大の頑張りどころです。
上部も雲が晴れ、山頂がしっかりと確認出来ます。
さああと少し頑張ろう!
このあたりまで来ると、振り返ると雲海を見る事も出来て、初めてみる光景に子供も興奮しきりでした。
16:00
7合目の大陽館に到着。
息子はこの辺りから、休憩の度に座り込んでしまうようになりました。
さすがに疲れたよね。
こちらの大陽館は今シーズン休館中となっているので、ベンチだけお借りして休憩しました。
さあ最後のひと踏ん張りです。
この先からは足元は砂地の滑りやすい道になり、傾斜もきつくなるので少し大変でした。
そして、日が暮れて来るにつれて気温も下がり、風も出てきて寒くなって来たので、子供にはダウンを着させました。
暗くなってくるとまた、明るい時とは山の雰囲気も変わりますね。
影富士も観る事が出来ました。
疲労が溜まった所に寒さもあって、この区間は本当に疲れましたがようやく山小屋までやってきました。
17:10
本日のゴール、本7合目の見晴館(標高3,200m)に到着です。
良く頑張りました!
この日はよっぽど疲れたのか、息子は夕食も食べる事が出来ずに、到着後はすぐに眠ってしまいました。
少し体調も悪そうで、若干高山病気味になっているようでした。
眠ると呼吸が浅くなり、さらに悪化する可能性も有る為、翌日朝の様子を見て改善しないようであれば、登頂せずにここから下山する事に決め、私も早めに休むことにしました。
山小屋の寝床は、コロナ禍と言う事もあり、グループ毎に仕切りが設けられ、さらに以前に比べても広めのスペースが用意されていてとても快適に眠る事が出来ました。
大人二人でも十分なスペースだと思います。
明日は無事に登頂する事が出来るでしょうか?
富士山登山後編に続く